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結婚式招待状の返信はがきを、『寿』で消す方法について皆さんご存知ですか。

突然ですが私、書道を習っていた事があり初等師範免許を持っております。
ということで、結婚式の招待状が届いた際の『返信はがきの文字の修正』について、知り合いの書道の先生に確認してみました。

今回はその回答をもとに、返信はがきの『寿消し』について紹介します。

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元々は書道家らの洒落っ気から始まった!?

話を聞いた書道の先生は1946年生まれ。
その昔、友人の結婚式に招待された際、『寿』という文字を使って返信はがきの文字訂正をした事があるそうです。
さすが書道家。

でも、毎回はやらなかったようで、自分の教え子や自分が書道を教えている事を知っている親しい友人への返信に対しては『寿』で文字を消していたようです。

先生いわく、「本当かどうかは知らないけど、元々は書道家らの間での洒落っ気から始まったって聞いたなぁ」との事。

『行』を『様』に、といった文字を訂正する事はマナーだから、それを達筆な人たちが「二重線で訂正するより、お祝い事だから寿で」といったノリからはじまったのでしょう。
どこかに正式な文献でも残ってないでしょうか。

ちなみにあるマナー本には、二重線で訂正すると『文字を切る=縁を切る』からとの記載も。

今では、まれに冠婚葬祭のマナー本等に、「寿で消すとオシャレ」なんて書いてあります。
美しい字を書くことに自信がある方は『寿』で消す方法を使ってみてはいかがでしょう。

招待状の返信はがきを寿で消す方法

まず『寿』という文字を何色で書くものなのか先生に聞いてみたところ、先生は書道を教える際に使う朱色の墨で書いたとの事でした。

調べると「色は赤や朱色で」と書いてあるマナー本もありましたが、赤や朱色のインクとか墨ってなかなか持っている方は少ないと思います。

赤ボールペンでも大丈夫

招待状の返信はがきは、ボールペンやサインペンで記入しても大丈夫です。
なので『寿消し』をする場合も、赤ボールペンや赤サインペンを使うと良いでしょう。

黒でもOK

ちなみに黒でも問題ありません。
多くのマナー本は図やイラストが黒で書いてありますし、黒か赤・朱色でと書いてある本もありました。

ただし黒で書く場合は、本当に達筆な方以外はお勧めしません。

寿という文字は意外と複雑ですし、ただ塗りつぶしたように見えなくもないですから
注意してくださいね。

寿のパターン:結婚式招待状の返信はがきでの寿の書き方

宛名側、出席・欠席確認側での注意点

宛名側ですが、○○○○行の『行』を寿という文字で消します。

これについて先生からアドバイスが。
宛名の名前に『寿』が入っている方(英寿さんや、千寿さん、寿一さんなど)の場合は、紛らわしくなるといけないので二重線で消していたとの事でした。

宛名側の見本:結婚式招待状の返信はがきでの寿の書き方

次に出席・欠席確認側ですが、『御』一文字の場合は『寿』で消し、御出席もしくは御欠席や、御芳名の『御芳』の部分など、二文字以上のところは二重線で消していたとの事です。
マナー本では『御芳』の部分も『寿』で消しているものもありました。

先生は、「2つ、3つと続いていると、何かしつこいかなぁと思って」との事で、1文字だけ寿で消していたそうです。

たしかに、2つはまだしも、3つ連続は多いかもしれません。
特に決まりはないので、あまりしつこくならないようにすると良いと思います。

出席・欠席確認側の見本:結婚式招待状の返信はがきでの寿の書き方

返信はがきが横書きの場合も

横書きの返信はがきや連名で届いた場合も、基本的な消し方は同じです。

二重線で消す部分を『寿』で消すと良いでしょう。

くどいようですが字に自信がある方にだけおすすめします

こういったちょっとオシャレな方法は、若い方や好奇心旺盛な方は、特にやってみたくなるのではないでしょうか。

しかし、先ほども書きましたが、失敗するとただの塗りつぶしのようにも見えてしまいますので、本当に注意しましょう。
塗りつぶしでの文字訂正は、招待状の返信マナーとして基本的にNGですので。

最後に、今回いろいろとお話をしてくださった池田先生。
ありがとうございました。

久しぶり&初めて結婚式に招待された皆さん。
失礼&笑われないよう『結婚式での基本マナー』を覚えておきましょう。