◆ 当サイトではアフィリエイト広告を利用しています ◆

結婚式・披露宴の終盤では、両家代表の挨拶がおこなわれます。
『新郎の父親』が謝辞を伝えるのが一般的ですね。

ゲストへの感謝の気持ちを伝える大切な場面ですので、

「父親の挨拶は紙を見ながらでも良いのか」
「簡潔で短い新郎父親挨拶の文例を知りたい」

など、気になっている方も多いのでは。

また、

「新郎の父親がいない場合は誰がおこなうの?何を話す?」
「新郎父親の挨拶って必要?ナシでも良い?」

などでお悩みの、新郎新婦やご両親、親族の方もいらっしゃるのでは。

ということで今回は、『新郎父親の挨拶・謝辞』について解説。

新郎父親の挨拶・謝辞の基本ポイント&文例、新郎父親がいない場合の『両家代表挨拶』についてなど、まとめて紹介します。

スポンサーリンク

新郎父親の挨拶・謝辞の基本ポイント

新郎父親による挨拶は、ゲストへの謝辞が中心となります。

文例を紹介する前に、まずは新郎父親の挨拶・謝辞の基本ポイントを覚えましょう。

新郎父親の挨拶の長さは?時間の目安

結婚式・披露宴でのスピーチは『短いほど良い』とも言われています。

もちろん10秒程度など、あまりにも短すぎるのは『謝辞』として考えもの。
『3分以内』を目安にスピーチ内容を構成すると良いでしょう。

ゲストへの感謝の気持ちが大切

新郎父親の挨拶では、ゲストへの感謝の気持ちが中心になります。
気持ちが伝わる挨拶であれば、だらだらと長く話す必要はありません。

新郎父親の挨拶は紙を見ながらでも大丈夫です

『緊張しやすい方』『人前で話す経験が少ない方』などは、『紙』を見ながら挨拶をしたいのでは。

新郎父親の挨拶では、カンペなど『紙』を見ながら謝辞を述べても大丈夫です。
『断りの一言』も必要ありません。

紙だけに頼らない

『紙』を見ながらで良いからといって、最初から最後まで原稿を読むといった挨拶は避けましょう。
カンペを頼りすぎるのはNGです。

挨拶の冒頭や最後に伝える感謝・お礼の言葉は、たとえ原稿に書いていたとしても紙を見ず、『ゲスト』の方向へしっかりと目を向けて話しましょう。

新郎父親の挨拶での禁句

新郎父親による挨拶での禁句や注意点を紹介します。

忌み言葉は避ける

結婚式・披露宴は『おめでたい席』です。

「別れる」「死ぬ」「離れる」といった『忌み言葉』や、「またまた」「皆々様」といった『重ね言葉』はなるべく避けましょう。

『忌み言葉』『重ね言葉』については、以下の記事を参考にしてください。

新郎父親の挨拶・謝辞の基本構成

新郎父親の挨拶・謝辞では、以下の内容を伝えるよう構成すると良いでしょう。

  1. 自己紹介
  2. 結婚式・披露宴に出席いただいたことへの感謝の言葉
  3. 祝辞や余興などへのお礼の言葉
  4. 媒酌人への労をねぎらう言葉(媒酌人がいる場合のみ)
  5. 新郎新婦へのはなむけの言葉など
  6. 新郎新婦への今後の支援を依頼する言葉
  7. 結びの言葉

自身の呼び方は『私(わたくし)』で

新郎父親の挨拶・謝辞は、多くの場合、披露宴の終盤におこなわれます。
結婚式の大切な締めくくりとして、厳粛な雰囲気が大切。

このような場面では、自身のことを『私(わたくし)』とするのがオススメです。

新郎父親の挨拶・謝辞の文例

最近は短めの挨拶が好まれる傾向にありますので、今回は簡潔で短い『新郎父親の挨拶・謝辞』の文例を紹介します。

【舞台設定】
新郎:松本 光良(まつもと てるよし)
新婦:内村 菜摘(うちむら なつみ)
新郎父親:松本 雅功(まつもと まさとし)

全文:短い新郎父親挨拶・謝辞の文例

文例

ただいまご紹介にあずかりました、新郎の父、松本雅功でございます。
松本、内村両家を代表いたしまして、お礼のご挨拶を申し上げます。

本日は、皆さまご多用中にもかかわらず、光良、菜摘両名の結婚披露宴にご臨席いただき、まことにありがとうございます。
また先ほどは、新郎新婦のご上司、ご友人の方々より、たくさんのご祝辞を頂戴し、両人はもとより両家親族一同、たいへん光栄に存じております。

本日をもちまして光良、菜摘の両名は、一つの家庭を構えることとなりました。
同じ屋根の下で夫婦一緒に暮らすようになりますと、これまでは気がつかなかった、お互いの性格や習慣などの違いに驚くことがあるかもしれません。
新郎新婦の二人には、ぜひ相手の気持ちを思いやり、またお互いに譲り合う心を忘れずに新しい家庭を築いてほしいと切に願います。

まだ若く未熟な二人ですので、より良い家庭を築きあげるためには、皆さまの叱咤激励が必要でございます。
どうぞこれからも、より一層のご支援をよろしくお願い申し上げます。

皆さまのご健康とご繁栄をお祈りいたしまして、私(わたくし)からのご挨拶とさせていただきます。
本日はまことにありがとうございました。

全文:ユニークな新郎父親挨拶・謝辞の文例

文例

ただいまご紹介にあずかりました、新郎の父、雅功でございます。
僭越ながら、松本、内村両家を代表いたしまして、ひと言お礼のご挨拶を申し上げます。

本日は、皆さまご多用中にもかかわらず、光良、菜摘両名の結婚披露宴にご臨席いただき、まことにありがとうございます。
また先ほどは、たくさんの皆さまからお心のこもったお祝い、励ましのお言葉を頂戴し、新郎新婦はもとより両家親族一同、心から感謝いたしております。

夏目漱石の小説『虞美人草(ぐびじんそう)』の中に、「好きな人と好きな話をしたら極楽だろう」という言葉があります。
新郎新婦の二人には、これから毎日夫婦で楽しい会話を続け、明るく楽しい幸せな家庭を築いてほしいと切に願います。

二人はまだ若輩で未熟者です。
どうぞ皆さま、これまで以上のご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

皆さまのご健康とご繁栄をお祈りいたしまして、私(わたくし)からのご挨拶とさせていただきます。
本日はまことにありがとうございました。

新郎父親がいない場合の両家代表挨拶

両家代表挨拶をおこなうのは新郎の父親が一般的です。
何らかの事情により、新郎父親が不在の場合での両家代表挨拶について紹介します。

新郎父親がいない場合は誰がする?

新郎父親がいない場合の両家代表挨拶では、以下の序列で代表者を決めるのが一般的です。

  1. 新婦の父親
  2. 新郎の母親
  3. 新婦の母親
  4. 新郎のおじ、おば
  5. 新婦のおじ、おば
  6. 新郎の兄、姉
  7. 新婦の兄、姉

代行は新婦父親が基本

新郎の父親が、何らかの事情により不在の場合は、『新婦の父親』が代わりに挨拶をするのが基本です。
新郎新婦ともに父親が不在の場合は、新郎もしくは新婦の母親が代行します。

ともに両親が不在の場合は、親族からの一名が両家代表としてスピーチをおこないます。

まずは両家で相談

新郎父親が不在の場合、新婦の父親が代行することが一般的です。

ただし代表者の決め方については、両家で考え方が違うなど様々。
新婦父親がいる場合でも、新郎の母親が代行する場合もあります。
また最近は、両家代表挨拶をせず新郎による謝辞のみというケースも。

まずは両家で相談することをオススメします。

新郎父親以外による両家代表挨拶のポイント

新郎の父親が不在で『代理の方が両家代表挨拶』をおこなう場合も、スピーチ内容の基本構成は同じです。

  1. 自己紹介
  2. 結婚式・披露宴に出席いただいたことへの感謝の言葉
  3. 祝辞や余興などへのお礼の言葉
  4. 媒酌人への労をねぎらう言葉(媒酌人がいる場合のみ)
  5. 新郎新婦へのはなむけの言葉など
  6. 新郎新婦への今後の支援を依頼する言葉
  7. 結びの言葉

新郎の父親が他界・病気などで不在の場合

新郎の父親が他界している場合では、その理由について詳しく伝える必要はありません。

新婦の父親が代行する場合、新郎の話をする際には「お父上亡きあと」「お父様を早く亡くされ」といった表現を使うのが良いでしょう。

また挨拶内では『死ぬ』といった直接的な表現を避けることが大切。
この場合は『他界する』といった表現を使いましょう。

文例:新婦の父親

ただいまご紹介にあずかりました、新婦○○の父、□□でございます。

本日は貴重な休日にもかかわらず、○○、○○の結婚披露宴にご臨席賜り、まことにありがとうございます。
両家を代表いたしまして、皆さまにご挨拶を申し上げます。

先ほどより、たくさんのご祝辞や、ありがたい励ましの言葉をいただき、新郎新婦はもとより両家一同、心から感謝しております。

新郎の○○くんはお父様亡きあと、お母様とともに一家を支え続け、弟様、妹様の親代わりの役割も果たしてこられました。

…つづく

文例:新郎の母親

新郎、○○の母、□□でございます。
僭越ながら△△、☆☆家を代表し、ひと言お礼のご挨拶をさせていただきます。

皆さま本日はご多用中にもかかわらず、お越しいただきありがとうございました。
また先ほどは、たくさんのご祝辞や、ありがたい励ましの言葉をいただくことができました。
こんなに大勢の方々に祝福されて、新しい人生を歩みだす新郎新婦の二人は、本当に幸せものだと感激しております。

ご承知のように○○の父は、○○が高校三年生の年に他界しております。
主人も今ごろ天国で、さぞ喜んでいることでしょう。

…つづく

病気療養中のため不在の場合は、病状について触れても構いません。
ただし、なるべく明るい話題を選び、お祝いの雰囲気が暗くならないよう注意することが大切です。

文例:病状を伝える場合

ご存知のように、新郎の父、○○は、半年ほど前から病に伏しております。
おかげさまで経過は順調で、本人も「出席する」と申しておりましたが、遠方での結婚披露宴ということもあり、大事をとって出席を見送らせていただきました。

新郎の父親がその他の理由で不在の場合

他界・病気といった理由以外での新郎父親の欠席は、「なぜ?」と不思議に思うゲストも多いことでしょう。

このような場合は、事情が許す限り欠席理由を説明することが大切です。

文例:仕事で不在など

本日、新郎○○の父、□□が、急な海外出張のため、本席に参加できません。
代わりまして両家代表のご挨拶をさせていただきます。

新郎父親の挨拶なしでも良い?

先ほども簡単に触れましたが、最近は『新郎父親からの挨拶・謝辞なし』という結婚式もあります。

「父親がいないから」
「父親がやりたくないと言っている」

など理由は様々。

新郎自身がおこなう謝辞を『両家代表挨拶』とすることも可能です。

身内のみの結婚式の場合は?

親族のみでの結婚式など、身内のみでおこなう結婚式の場合も『両家代表挨拶』は必要です。

親しい間柄だといっても、忙しいなか結婚式・披露宴に出席いただいたのですから、それに対する感謝の気持ちを伝えることが大切。

代表者は新郎父親が一般的ですが、新郎による謝辞を『両家代表挨拶』としても構いません。
親族のみの結婚式であれば、新郎側、新婦側それぞれの代表者が挨拶・謝辞をおこなうのもオススメです。

両家で相談を

『誰が代表挨拶をおこなうのか』『新郎による謝辞のみにするのか』など、両家で話し合うことが大切。
担当プランナーさんと相談して最適な方法を考えるのも良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか。

新郎父親による挨拶・謝辞について解説しました。

『両家代表挨拶』である新郎父親の挨拶・謝辞は、結婚式・披露宴の締めの場面におこなわれることが多く、出席いただいたゲストに感謝の気持ちを伝える大切なスピーチです。

今回紹介した文例を参考に、両家代表の皆さんが知る感動的なエピソードや、ユニークな内容を盛り込んだ素敵な謝辞を考えてくださいね。