結婚式や二次会での食事で使うことになるナプキン。あなたはナプキンを正しいマナーで上手に使えていますか。
欧米では「ナプキンの使い方をみれば育ちがわかる」といわれるほど、大切なテーブルマナー。あなたは大丈夫ですか。
今回はテーブルマナーの基本である「ナプキンの使い方」を紹介します。
目次
ナプキンの基本的な役目
皆さんもご存知の通り、ナプキンは食事中に口元や手が汚れてしまった際、それをきれいに拭うことが基本的な役割です。
その昔ヨーロッパにおいて、まだナイフとフォークを使用せず手を使って食事をしていた際に、手を拭くものとして用意されたのがナプキンの起源といわれています。
汚すほど良い?
よく「ナプキンを汚せば汚しただけ、その料理が美味しかったという証拠です」といわれますが、これは手を使って食事をしていた際にはそうだったかもしれませんが、フォークとナイフを使うことが当然となった現在では、適したマナーとはいえません。料理が美味しかったことをアピールするためにナプキンを無理やり汚すことはやめましょう。
もちろんナプキンを汚しても問題はありません。そのためのものですから。ただしひどく汚してしまった場合や、万が一床に落としてしまった場合は、ウエイターの方を呼んで新しいものに替えてもらいましょう。
ナプキンを使い始めるタイミングはいつ?
ナプキンを広げるタイミングは飲み物や料理のサービスが始まるときです。
レストラン等での食事の場合は、オーダーが済み食前酒が運ばれてくる前までが一般的です。結婚披露宴の場合では、乾杯が済んで着席した後が良いでしょう。
披露宴などで、同じテーブルに目上の方が座っている場合は、その方がナプキンを手に取るまで待つのが良いでしょう。
食事中のナプキンの使い方
食事中に口元や手が汚れてしまった際、それをきれいに拭うことが基本的な役割のナプキン。まずはその使い方を紹介します。
基本的な使い方
まずナプキンを2つ折りにして折り目を手前(自分側)にして、膝からももの上に置きます。こうすることで布が二重になるので、もし料理をこぼしても汚れが服に付きにくいという利点もあります。
欧米では、ナプキンを首から提げるといった使い方は子供ぐらいしかしません...。膝の上に置くのが基本でありマナーです。
口の拭き方
食事で手や口元がソースなどで汚れた際は、折りたたんだ内側の部分で拭くようにします。内側なので自分の服に汚れを移してしまう心配もなく、ナプキンの表面はきれいなままなので汚れは他の人からも見えません。
参考動画:ナプキンの使い方
fa-arrow-circle-right出典www.youtube.com
離席(中座・退席)でのナプキンの置き方
基本的には食事中に席をはずすのはマナー違反です。しかし結婚披露宴ですと、写真撮影時やスピーチ、余興といった際で席をはずすこともあるかと思います。
中座時のナプキンの置き方
食事中に中座する際は、ナプキンを軽くたたんで、椅子の上に置くと良いでしょう。これは「戻ってきます」という合図にもなるからです。
退席時(食後)のナプキンの置き方
食事が終わって席を立つときは、無造作に軽くたたんでテーブルにおきます。欧米ではわざと「くしゃくしゃ」にして置くようですが、日本では見苦しくない程度に軽くたたんでテーブルの上に置くのが一般的です。
キチンときれいにたたむと上品なようですが、これはNGマナーです。
ナプキンをきれいにたたんで退席することは、「食事が美味しくなかった」「サービスが悪かった」「二度とこの店には来ない」という意思表示。とても失礼にあたりますので注意しましょう。
参考動画:ナプキンの置き方
fa-arrow-circle-right出典www.youtube.com
ナプキンの使い方で育ちがわかる!?
欧米では「ナプキンの使い方をみれば育ちがわかる」といわれるほど、ナプキンの使い方には、その人の階層や親のしつけの良し悪しが出るといわれています。できるだけスマートに使いこなすことを心がけると素敵ですよ。
自分のハンカチを使うのは失礼
ナプキンが用意されているにも関わらず、自分のハンカチを使って手や口元の汚れを拭うのは、「このナプキンは不潔なので使えません」という意思表示となり、大変失礼な行為にあたります。遠慮せずに用意されているナプキンを使うようにしましょう。
年配の男性にありがちですが、おしぼりと同じような感覚で、顔や首の汗を拭ってはいけません。注意しましょう。
ナプキンの使い方マナー:まとめ
簡単にナプキンの使い方マナーをまとめてみました。
ナプキンの使い方のポイント
- 使い始めるのは料理が出されるタイミングで
- 2つ折りにして内側で汚れを拭く
- 中座する際は椅子の上に置く
- 食後は無造作に軽くたたんでテーブルの上に
- 自分のハンカチを使うのは大変失礼