結婚式のスピーチにおいて「忌み言葉」「重ね言葉」は、不幸を連想させるため良くないとされています。
このような言葉は、別の言葉に言い換えることでスピーチで使うことができます。
言い換え例を挙げてみましたので参考にしてください。
「忌み言葉」「重ね言葉」を別の言葉に
結婚式には老若男女、様々な年齢層の方々が出席されます。
スピーチをしている本人が気づいていなくても、ゆっくりと座ってスピーチを聞いている人は意外と気になってしまうものです。
スピーチ原稿を作成する際から注意し、別の言葉に変えておきましょう。太字の言葉は特に覚えておくとよいでしょう。
「忌み言葉」の言い換え例
- 「相手に敗れる」→「相手が勝利する」「相手に華を持たせる」
- 「飽きる」→「満足する」
- 「新しいスタートを切る」→「新たに出発する」「新しいスタートラインに立つ」
- 「家に帰る」→「帰宅する」
- 「家を出る」→「新しい暮らしを始める」
- 「行く」→「向かう」「伺う」
- 「思い切って」→「いっそのこと」
- 「終わる」→「お開きになる」「結ぶ」
- 「音楽が流れる」→「音楽が聞こえる」
- 「会に出る」→「参加する」「加わる」
- 「会を出る」→「中座する」「失礼する」
- 「帰る」→「おいとまする」「失礼する」
- 「去年」→「昨年」
- 「嫌い」→「得意ではない」
- 「九(く)」→「九(ここのつ)」
- 「ケーキを切る」→「ケーキにナイフを入れる」
- 「壊れる」→「役目を全うする」
- 「最後」→「結び」
- 「最後にお二人に」→「結びにお二人に」
- 「桜が散る季節」→「桜の花びらが舞う季節」
- 「去る」→「おいとまする」「失礼する」
- 「四(し)」→「四(よん)」
- 「仕事に戻る」→「仕事に復帰する」
- 「仕事を辞める」「仕事を離れる」→「勤めあげる」「家庭に入る」
- 「死ぬ」→「他界する」「天国へ旅立つ」
- 「スイッチを消す」→「スイッチをオフにする」
- 「捨てる」→「整理する」「処分する」
- 「席に戻る」→「席に着く」
- 「契る」→「約束する」「心に決める」
- 「月日が流れる」→「月日が経過する」
- 「時が流れる」→「時がたつ」
- 「撮る」→「撮影する」
- 「取る」→「手にする」
- 「逃げる」→「姿が見えない」「姿を隠す」
- 「残る」→「あり余る」
- 「場所を離れる」→「遠のく」
- 「離れる」→「距離をおく」
- 「短い」→「簡潔に」「コンパクトに」
- 「病に倒れる」→「変調をきたす」
- 「病む」→「療養が必要になる」
- 「別れる」→「失礼する」
- 「分ける」→「分担する」
- 「患う」→「変調をきたす」「療養する」
「重ね言葉」の言い換え例
- 「返すがえす」→「幾度も」「何度も」
- 「重ねる」→「加える」
- 「重ねがさね」→「あわせて」
- 「繰り返す」→「定期的に行なう」
- 「くれぐれも」→「どうぞ」「どうか」「あらためて」
- 「さまざま」→「多様」「多種多様」
- 「重々」→「ことあるごとに」
- 「たびたび」→「何度も」「幾度も」「頻繁に」「立てつづけに」
- 「次々と」→「ひっきりなしに」「順に」
- 「どんどん」→「積極的に」「たっぷり」
- 「再び」→「あらためて」
- 「ますます」→「一段と」「より一層と」
- 「ますます美しく」→「見るたびに美しく」
- 「ますますお幸せに」→「末永くお幸せに」
- 「また」→「いま一度」「並びに」「さらに」
- 「またまた」→「引き続き」
- 「皆々様」→「皆様」
- 「もう一度」→「いま一度」「あらためて」
- 「もともと」→「元来」
- 「わざわざ」→「ありがたく」「そのために」「特別に」
上司・主賓の方は特に注意しましょう
若い方がスピーチの際に「忌み言葉」「重ね言葉」を注意する事はもちろん大切ですが、それよりも人生経験がさらに豊富な上司・主賓としてスピーチをされる方は、特に注意するようにしましょう。上司・主賓のスピーチは、会場全体が注目していることが多いので、間違いが目立ちますよ。