ご祝儀袋や中袋を記入する際に手軽な『筆ペン』。
『毛筆』と同じく正式な筆記用具です。
とはいえ普段から『筆ペン』を使うことは少ないため、
「筆ペンって慣れてないから書きづらい」
「苦手だから筆ペン以外の筆記用具で書きたい」
という方も多いのではないでしょうか。
『毛筆』『筆ペン』以外であれば、
- 筆風サインペン
- 筆ボール
- 紙用マッキー
- サインペン
などの筆記用具がオススメ。
上記の筆記用具であれば、ご祝儀袋や中袋の記入に使ってもマナー違反にはなりません。
ただし選び方・使い方には注意点があります。
ということで今回は、『ご祝儀袋・中袋の記入に最適な筆ペン以外の筆記用具』について解説。
- ご祝儀袋の表書き
- 中袋(金額・名前など)
の記入に最適な、『毛筆』『筆ペン』以外の筆記用具の選び方&使い方をわかりやすく紹介します。
目次
ご祝儀袋の記入に最適!筆ペン以外の筆記用具
ご祝儀袋の上包みには『表書き』を記入します。
『表書き』には、
- 贈る趣旨を伝える『上書き』
- 贈り主の名前
を書きますが、最近は『壽』『寿』などの上書きが既に印刷済みのご祝儀袋がほとんど。
『贈り主の名前』だけを書くことが一般的です。
ご祝儀袋の記入において、『毛筆』『筆ペン』以外では以下の筆記用具が適しています。
| 筆記用具 | 評価 | ポイント |
|---|---|---|
| 筆風サインペン | ◎ |
|
| 筆ボール | ○ |
|
| 紙用マッキー極細 | ○ |
|
| サインペン | ○ |
|
※なお『評価』は、『毛筆』『筆ペン』以外で書く場合でのオススメ度です。
筆風サインペン&筆ボール
最近は『筆ペン』が苦手な方向けに、ペン感覚で『毛筆風』の文字が書ける筆記用具がたくさんあります。
中でも人気なのが、
- 筆風サインペン
- 筆ボール
といったタイプ。
筆文字で特徴的な、
- トメ
- ハネ
- ハライ
ができる優れものです。
『筆ボール』はペン先に柔らかさがないため、筆文字風に書くのが『やや難しい』印象。
ただしボールペン感覚で筆風の文字が書ける手軽さが魅力です。
参考動画:筆風サインペン&筆ボール
『筆風サインペン』『筆ボール』については、以下の動画が参考になります。
紙用マッキー
ご祝儀袋の記入には、水性インクの『紙用マッキー』も使用可能。
油性インクとは違い、紙に書いても裏うつりしないのが特徴です。
ご祝儀袋の記入であれば、『紙用マッキー極細』がオススメ。
マッキーはペンの両側が使えますが、線幅が0.7mm~1.2mmの『細』側で記入すると良いでしょう。
同じ『マッキー』でも、一般的な油性タイプはNG。
裏うつり・滲みがしやすいので避けた方が無難です。
参考動画:紙用マッキー(極細)での記入イメージ
サインペン
『毛筆風』に書くのは難しいですが、『筆ペン』以外の筆記用具では『サインペン』もオススメ。
太さに注意すれば『ご祝儀袋』の記入にも適した筆記用具です。
書く人の技量にもよりますが、『サインペン』で書いた文字は『ややポップ』な印象に。
どちらかというと、
- 友人の結婚式など『カジュアルな結婚式』でのご祝儀袋の記入
に最適な筆記用具です。
サインペンの太さは0.6mm~1.2mm程度が最適
『サインペン』は種類が多く『芯の太さ』も様々。
『ご祝儀袋』の記入で使う際は、
- 芯径が0.6mm~1.2mm程度
のものがオススメです。
細すぎず太すぎず、丁度良い太さの『サインペン』を選びましょう。
参考動画:サインペンでの記入イメージ
『サインペン』でのご祝儀袋の記入については、以下の動画が参考になります。
中袋の記入に最適!筆ペン以外の筆記用具
ご祝儀袋に付いている『中袋』には、
- ご祝儀の金額
- 贈り主の住所
- 贈り主の名前
などを記入します。
筆ペン以外での中袋の記入に!筆記用具一覧
最近は『金額』『住所』を記入する部分が既に印刷済みの『中袋』も。
『中袋』の記入に最適な『毛筆』『筆ペン』以外の筆記用具には以下のようなものがあります。
| 筆記用具 | 評価 | ポイント |
|---|---|---|
| 筆風サインペン | ◎ |
|
| 筆ボール | ○ |
|
| 紙用マッキー極細 | ○ |
|
| サインペン | ○ |
|
| ボールペン | △ |
|
| 万年筆 | △ |
|
※なお『評価』は、『毛筆』『筆ペン』以外で書く場合でのオススメ度です。
記入欄印刷済みの『中袋』には極細系を
ご祝儀袋に付いている『中袋』ですが、最近は『金額』『住所』などを記入する部分が印刷済みなものが増えています。
特に、
- コンビニ
- 100円ショップ
などで購入できる『ご祝儀袋』に付いているのは、ほぼ記入欄印刷済みの『中袋』です。
『中袋』に既に印刷されている記入欄は、記入エリアが小さいことがほとんど。
『毛筆』『筆ペン』以外の筆記用具を選ぶ際も、『細い線』が書けるタイプを選ぶと良いでしょう。
例えば『筆風サインペン』で有名な『呉竹の筆ごこち』には、
- 筆ごこち(通常):線幅 約0.5mm~3.0mm
- 筆ごこち(極細):線幅 約0.3mm~1.5mm
の2種類があります。
細かい文字を記入する際には、細い線が書きやすい『極細』系の筆記用具がオススメです。
また記入欄が印刷済みの『中袋』の場合では、
- ボールペン
- 万年筆
といった筆記用具で記入しても問題ありません。
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ご祝儀袋の記入で覚えておきたい!筆記用具選びの基本マナー
『ご祝儀袋』などの記入に使う筆記用具の選び方について解説します。
『毛筆』『筆ペン』以外の筆記用具選びでも必ず覚えておきたい基本マナーです。
使用厳禁!NG筆記用具
『ご祝儀袋』の上包みの記入において、以下の筆記用具は使用NGなので注意しましょう。
- ボールペン
- 万年筆
上記の事務系筆記用具を、『儀礼的』な場合で使用するのは避けましょう。
『ご祝儀袋』での『表書き』の記入で使うのはNGです。
また『油性マーカー』なども避けた方が無難。
『ご祝儀袋』の紙質によっては滲みやすいので注意が必要です。
インクの色は黒!濃い黒で書く
『毛筆』『筆ペン』以外の筆記用具を選ぶ際は、必ず『黒』を選びましょう。
結婚式などの『慶事』では、
- 濃墨(濃い黒)
で文字を書くのがマナー。
濃墨(こずみ)には、
- お祝いのために心を込めて墨をすった
という意味があるためです。
反対に薄墨(薄い黒)は『弔事』で使うため厳禁。
薄墨には『涙で墨も薄くなった』などの意味があるためです。
『水性インク』の筆記用具を選ぶ
『毛筆』『筆ペン』以外の筆記用具は、『水性インク』のものを選びましょう。
- 筆風サインペン
- 筆ボール
- 紙用マッキー
などは『水性インク』が一般的。
『ボールペン』などを選ぶ際にも、
- かすれにくい
- 書き味が軽い
などの理由から『水性インク』がオススメです。
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まとめ
ということで今回は、ご祝儀袋・中袋の記入に最適な『毛筆』『筆ペン』以外の筆記用具について解説しました。
ご祝儀袋の上包みの記入には、
- 筆風サインペン・筆ボール
- 紙用マッキー
- サインペン
などが良いでしょう。
『ボールペン』『万年筆』はNGです。
また『中袋』の記入には、
- 筆風サインペン・筆ボール
- 紙用マッキー
- サインペン
などで、細い字が書けるものがオススメ。
もし記入欄が印刷済みの『中袋』であれば、
- ボールペン
- 万年筆
でも問題ありません。
なお筆記用具を選ぶ際は、
- 濃い黒
- 水性インク
のものを選ぶことが大切です。
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