二人の結婚で新しい親戚同士に…。
結婚式での『親族紹介』は、お互いに『どんな親族がいるのか』ということを知る大切な機会です。
そんな結婚式での親族紹介ですが、
「親族紹介の範囲はどこまで?いとこも紹介するの?」
「親族を紹介する順番は?」
「どんな挨拶をするの?文例が知りたい」
「欠席者も紹介するの?」
「新郎新婦も参加する?」
など、気になる点も多いかと思います。
ということで今回は、『結婚式での親族紹介』について解説。
親族紹介の方法や挨拶の文例などを、私自身の結婚式での親族紹介経験談とあわせて、まとめて紹介します。
目次
結婚式での親族紹介とは?
結婚式・披露宴当日には、新郎新婦のお互いの親族を紹介する『親族紹介』がおこなわれます。
おそらく『会うのは初めて』という親族の方がほとんど…。
結婚式での『親族紹介』とは、今後のお付き合いを円滑にするために、両家の親族を各々紹介しあう大切なシーンです。
親族紹介の形式は?
親族紹介の形式は以下のとおりです。
- 両家の代表(主に新郎新婦の父親)が親族を紹介する
- 親族自身が自己紹介をする
- 媒酌人が進行役となっておこなう
- 新郎新婦自身が親族を紹介する
両家父親を中心におこなう形式が一般的
以前は媒酌人が進行役でおこなう親族紹介が多くみられました。
現在の『親族紹介』は、新郎新婦の父親が両家を代表して、各々の親族を一人ずつ紹介していく方法が一般的です。
親族自身が一人ずつ自己紹介をする形式も多く行なわれています。
また最近は、新郎新婦が代表して親族を紹介をする結婚式も増えています。
私の結婚式では
私自身の結婚式での『親族紹介』は、新郎側が父親、新婦側は母親が代表となって紹介していく形式でした。
親族紹介をおこなうタイミングはいつ?場所は?
親族紹介をおこなうタイミングや場所は、結婚式会場や結婚式のスタイルによって異なります。
親族紹介は挙式前後が基本
親族紹介は基本的に『挙式の前後』におこなわれます。
ホテルや結婚式専門の会場で、挙式から披露宴をおこなう場合では、挙式後に親族紹介をするのが一般的。
レストランウェディングの場合では、挙式前におこなうこともあります。
親族紹介の場所は式場により様々
親族紹介をおこなう場所は、結婚式会場によっても様々。
控え室でおこなう場合もあれば、式場、披露宴会場、会場内の専用スペースなどの場合も。
私の結婚式では
ちなみに私自身の結婚式は軽井沢のホテルでおこないましたが、『ホテル内の専用スペース』で『挙式の後』に親族紹介をしました。
場所については会場の担当者が案内してくれましたので、親族が迷子になることもありませんでしたよ。
あらかじめ親族に連絡を
親族紹介について、『いつ』『どこで』『どんな方法で』といったことを、あらかじめ親族の方に連絡しておくと良いでしょう。
特に『自己紹介』形式の親族紹介の場合は、その旨を事前に知っているだけで親族側も安心するはずです。
私の妹の結婚式では親族紹介が『自己紹介』形式でした。
当日まで知らなかったので意外と緊張しました…。
親族紹介の範囲はどこまで?
結婚式での親族紹介は誰までなのか、紹介する親族の範囲はどこまでなのか気になりますよね。
基本はその場にいる親族全員
親族紹介の範囲は『結婚式に招待し、その場にいる親族全員』を紹介するのが基本です。
その場にいない親族については紹介しなくても構いませんが、
- 招待したが事情により欠席している
- その場にいないが新郎新婦と関係が深い
といった親族については、別途紹介すると良いでしょう。
欠席者を紹介する際の挨拶の文例については、この記事の後半で紹介します。
欠席者・その場にいない親族の紹介について
新郎新婦の『両親』『兄弟姉妹』『祖父母』については、欠席の場合も紹介するのが一般的です。
親族紹介の時間を多くとれる場合や親族が少ない場合は、『おじおば』まで紹介するのも良いでしょう。
両家の考え方を基準に
『どこまで親族紹介をおこなうか』については、両家の考えをもとに、ご両親と相談して決めると良いでしょう。
親族が多い場合など、全員を紹介すると時間も必要ですし、紹介された側も覚え切れないものです。
『いとこ』の紹介は必要?
結婚式に『いとこ』を招待し出席している場合は、親族紹介で『いとこ』も紹介します。
いとこを招待していない場合は、特に紹介する必要はありません。
また『いとこ』の場合は、招待したけど欠席の際は、新郎新婦との関わりが余ほど深くない限り『紹介しない』ことが一般的です。
まずは相談しましょう
出席していない『いとこ』を紹介するか否かについては、親族紹介にとれる時間や、親族の人数などでも変わってきます。
ご両親や担当プランナーさんと相談すると良いでしょう。
私の結婚式では
私自身の結婚式では、親族紹介での『いとこ』の紹介を、以下のパターンで行ないました。
- 新郎側は『いとこ』の紹介なし
- 新婦側は出席した『いとこ』の紹介のみ
撮影係として出席した新婦側の『いとこ』以外の紹介は行ないませんでした。
他界、離婚している親族も紹介するの?
亡くなった親族については、特に紹介する必要はありません。
もし紹介するというのであれば、『両親』『兄弟姉妹』までの紹介が一般的です。
また両親が離婚している場合は、親族紹介でその旨を話す必要はありません。
私の結婚式では
私自身の結婚式では、新婦側の父親が他界している旨は親族紹介でも伝えました。
親族紹介の流れ・順番
つづいて親族紹介の流れや、紹介する親族の順番について紹介します。
親族紹介全体の流れ
基本的な親族紹介の流れは以下のとおりです。
司会者がいる場合
会場側スタッフなど、司会を担当する方がいる場合は、以下のような流れが一般的です。
- 司会者による開始の挨拶
- 新郎側代表者の挨拶
- 新郎側親族の紹介
- 司会者による新郎側から新婦側へ交代する旨の挨拶
- 新婦側代表者の挨拶
- 新婦側親族の紹介
- 司会者による結びの挨拶
司会者がいない場合
司会役といった担当がいない場合は、新郎側の代表者が進行役を務めると良いでしょう。
- 新郎側代表の挨拶
- 新郎側親族の紹介
- 新郎側代表の結びの挨拶
- 新婦側代表の挨拶
- 新婦側親族の紹介
- 新婦側代表の結びの挨拶
結びの挨拶時には全員で一礼を
『司会者による結びの挨拶』や『新郎新婦側代表者の結びの挨拶』にあわせて、親族全員で一礼をします。
親族全員で揃ってお辞儀をすると良いでしょう。
幾久しくよろしくお願い申し上げます。
親族紹介での挨拶の順番
親族紹介は、まず『新郎側親族』の紹介をおこない、その後『新婦側親族』の紹介をします。
さらに、挨拶をする順番は『血縁の濃い順』『年齢順』を基本とし、父方と母方の両方がいる場合は父方を優先するのが一般的です。
挨拶をする順番
- 両親
- 父方祖父母
- 母方祖父母
- 兄弟姉妹・その配偶者、子供
- 父方の伯父伯母、叔父叔母
- 母方の伯父伯母、叔父叔母
- いとこ
最近の結婚式では、祖父母より先に兄弟姉妹を紹介することも多くなっています。
また『いとこ』が独身の場合は、おじおばと一緒に紹介するのが一般的です。
私の結婚式では
私自身の結婚式では、両親の考えから『祖父母』を先に紹介しました。
順番は要相談
親族紹介での挨拶の順番については、『両親の考え』『地域のしきたり』などによっても異なります。
あらかじめご両親や担当プランナーさんと相談することをオススメします。
親族紹介での挨拶文例
親族紹介には『代表者が紹介』『自己紹介』の形式があります。
代表者による親族紹介の挨拶文例
父親が代表者となる場合での親族紹介の挨拶文例です。
紹介された方は、「よろしくお願いいたします」と、ひと言挨拶をして一礼します。
新郎側親族の紹介が終了したら、つづいて新婦側親族の紹介をおこないます。
よろしくお願いいたします。
これより池乃家の親族を紹介させていただきます。
まず私の隣におりますのが、新郎の母、やすえでございます。
新郎の兄の○○、○○の妻の△△、○○の娘の□□でございます。
隣がその妻の△△でございます。
紹介の基本
親族を紹介する際は、新郎新婦との関係と名前を伝えれば大丈夫です。
身内ですので『さん』などの敬称は不要。
また、祖父母やおじおばを紹介する場合は、「新郎の伯父で私の兄にあたります○○です」と、代表者との続柄も伝えるとわかりやすくなります。
自己紹介での親族紹介の挨拶文例
自己紹介形式の場合は、『新郎新婦との関係』『名前』『簡単な挨拶』を述べると良いでしょう。
まずは新郎側の代表者(一般的に父親)から自己紹介を始めます。
終了したら、つづいて新婦側親族の自己紹介となります。
私は新郎、泰史の父、池乃勝則でございます。
本日は二人のためにお集まりいただき、
まことにありがとうございます。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
おねがいします。
よろしくお願いします。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
どうぞよろしくお願いいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
家族は代表者が紹介してもOK
小さなお子さんが自己紹介すると雰囲気が明るくなります。
難しい場合は子供の親が代わりに紹介します。
夫婦や家族の場合は、代表者(基本的に男性)が紹介することも。
今回の場合では、新郎の兄がその妻と娘を、伯父がその妻を紹介します。
欠席者、亡くなった親族の紹介挨拶文例
先ほども解説しましたが、基本的には『その場にいない親族』の紹介は不要です。
ただし『両親』『兄弟姉妹』『祖父母』については、欠席の場合も紹介するのが一般的。
紹介のタイミングは、その親族が出席していた場合の順番で、もしくは親族紹介の最後に『欠席理由』とあわせて伝えると良いでしょう。
亡くなった親族の紹介について
亡くなった親族については、基本的には紹介する必要はありません。
もし紹介する場合は『両親』『兄弟姉妹』までが一般的です。
紹介するタイミングは、『両親』であれば親族紹介の初めに挨拶の流れで伝えると良いでしょう。
また『兄弟姉妹』の場合は、その他の兄弟姉妹の最後、他に兄弟姉妹がいない場合は両親の後などに紹介すると良いでしょう。
これより本田家の親族を紹介させていただきます。
新郎の父、邦茂は3年前に他界しておりますので、
私が本田家親族をご紹介させていただきます。
よろしくお願い申し上げます。
結婚式での親族紹介Q&A
結婚式での親族紹介について、気になる疑問に回答します。
新郎新婦(本人)も参加する?
新郎新婦が親族紹介に参加するか否かは、特に決まりはありません。
ご両親や担当プランナーと相談して決めると良いでしょう。
最近は、新郎新婦がメインとなって、演出的に親族紹介をおこなうケースもあります。
私の結婚式では
私自身の結婚式では、新郎新婦も親族紹介に立ち会いました。
挙式後、会場スタッフの方に連れられて『気がつくと参加していた』という感じです。
事前の打ち合わせで聞いていたのかもしれませんが、準備が忙しすぎて忘れていました…。
親族紹介をしないのはダメ?
親族紹介については、実はしなくても特に問題はありません。
ただし、二人の結婚を機に新たに親戚同士となるのですから、お互いにどんな親族がいるのか知っておく機会も大切。
また親族の中には、『親族紹介をするのが当たり前』と考えている方が多いものです。
ご両親や担当プランナーと相談して、親族紹介をおこなうか否かを決めると良いでしょう。
最近は親族紹介の形式も様々。
家系図やウェルカムボードなどを使い『一つの演出』として紹介する方法もあります。
新郎新婦が紹介!演出的な親族紹介のアイデア
最近の結婚式では、親族紹介を演出の一つとしておこなうケースも増えています。
新郎新婦が紹介する方法
新郎新婦が代表して、自分の親族を一人ずつ紹介するといった『親族紹介』の形式もあります。
新郎新婦自らが紹介することで、堅いイメージの親族紹介をアットホームな雰囲気に。
プロジェクターを使い『プレゼンテーション風』に親族を紹介するカップルも。
新郎新婦が親族を紹介
親族紹介をプレゼンテーション風に
家系図で紹介する方法
親族をわかりやすい『家系図』で紹介するカップルも増えています。
家系図のスタイルも『ウェルカムボード』や『プロフィールブック』など様々。
一般的な親族紹介より、面白くて記憶に残ること間違いナシです。
ウェルカムボードに家系図を
プロフィールブックに家系図を
まとめ
いかがでしたか。
結婚式での親族紹介について解説しました。
結婚を機会に新たな親戚関係となるため、お互いの親族を知ることは大切です。
親族の方は結婚式で初対面という場合がほとんど。
結婚式当日は身だしなみをしっかり整え、礼儀正しく丁寧な挨拶を心がけましょう。
また最近は様々な形式の親族紹介がおこなわれています。
新郎新婦のお二人も、自身がイメージする結婚式にピッタリの『親族紹介』を考えてみてはいかがでしょうか。