結婚式の楽しみといえば豪華なお食事。フランス料理のフルコースが一般的ですが、最近は和食やイタリアンなども増えています。
いつもとは異なる雰囲気の中、皆さんはスマートに美しく食事ができますか。
今回は結婚式での食事で役立つ「テーブルマナーの基本」を解説。結婚式当日に恥ずかしい思いをしないよう、しっかりと覚えておきましょう。
目次
結婚式での食事について
結婚式での食事については、フランス料理のフルコースが一般的です。
フルコースメニューとは
正式なフルコースでは、12~13品の料理が1品ずつ順番に出されていました。しかし最近は、10品前後に省略されることが多くなり、料理の内容も変化しているようです。
日本では、肉料理を1品にしたり食後のチーズを省略することも多く、口直しの冷菓のソルベが魚料理と肉料理の間に出されることもあります。
料理の品数は、結婚式がおこなわれる会場により異なります。どのような料理が出されても、食事は楽しく、そして美味しくいただくのがマナー。基本的な料理のいただき方を知っておくと良いでしょう。
フルコースメニューの順番
一般的なフルコースメニューを、出される順番で紹介します。もちろん結婚式会場で出される食事により異なりますので、参考程度にしてください。
- オードブル(前菜)
- スープ(パンが先に出される場合も)
- パン
- 魚料理
- ソルベ(口直しの冷菓)
- 肉料理(メインディッシュ)
- サラダ
- チーズ
- デザート(アイスクリームなど)
- フルーツ
- コーヒー、紅茶、プティフール(ひと口ケーキやクッキー)
日本ではイギリス式が主流
フランス料理といった洋食のマナーでは、国や地域よってもかなり違いがあります。カトラリーのセットの仕方でも、イギリス式ではフォークやスプーンが上を向いた状態で、フランス式では伏せるように下を向いた状態で並べられます。また、スープをすくうときのスプーンの動かし方もイギリス式とフランス式では逆になります。
各々優雅さや合理性を追求して生まれてきたものですので、どちらが正しいとか間違っているというものではありません。
日本では基本的に、いちばん主流となっているイギリス式のマナーを覚えておけば、結婚披露宴などの正式な食事の席で困ることはないでしょう。
どんな場合でも共通していることがあります。
それは周囲の人に不快感を与えないという食事作法の根本精神です。
特に洋食の場合は、「音を立てずに食べる」ということが大前提となります。食事中の音には充分注意するようにしましょう。
ナプキンの使い方
結婚式で一般的なフランス料理。
テーブル上には「ナプキン」がセットされている事でしょう。
皆さんは、このナプキンを上手に使う事ができますか。
使い始めるのは料理が出されるタイミングで
ナプキンは、料理のサービスが始まるタイミングで使い始めます。結婚披露宴の場合では、乾杯が済んで着席した後が良いでしょう。
披露宴などで、同じテーブルに目上の方が座っている場合は、その方がナプキンを手に取るまで待つのが良いでしょう。
スマートな口の拭き方
ナプキンの役割は、食事中に汚れてしまった口元や手を拭く事です。
ナプキンは2つ折りにして、膝からももの上に置き、食事で口元などが汚れたら、折りたたんだ内側の部分で拭きましょう。
参考動画:ナプキンの使い方
fa-arrow-circle-right出典www.youtube.com
中座&退席時のナプキンの置き方
食事中に、写真撮影やスピーチ等で席を離れる場合、ナプキンは軽くたたんで椅子の上に置くと良いでしょう。
披露宴が終わり席を立つ際には、無造作に軽くたたんでテーブルにおきます。キレイにたたんで帰るのは、「食事が不味かった」という意思表示ですので注意しましょう。
参考動画:ナプキンの置き方
fa-arrow-circle-right出典www.youtube.com
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フォーク&ナイフの上手な使い方
結婚式で一般的なフランス料理のフルコースでは、食事で使用するフォークやナイフ、スプーンといったカトラリーが、提供される料理の内容にあわせてセッティングされています。
カトラリーは外側から使う
フォークやナイフといったカトラリーは、料理ごとに外側から内側に向かって使います。
もし間違えてもスタッフに言えば大丈夫ですが、「カトラリーは外側から」という事は覚えておきましょう。
カトラリーをつかった合図
ナイフとフォークを使った、食事中のサインもあります。
食事の途中で中座するときは、ナイフとフォークを「ハ」の字に皿の上に置きます。ナイフは内向き、フォークは下向きに置きましょう。
食べ終わったら、ナイフとフォークを2本そろえて並べ、柄の部分を右斜め下45度あたりに向けて置くのが日本では一般的です。
参考動画:フォークとナイフの基本
fa-arrow-circle-right出典www.youtube.com
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食事中のNGマナー
様々な方々が招待されている結婚披露宴において、食事中に悪い意味で目立つような行動や、マナーのない行動をしてしまうと、あなたを招待した新郎新婦のイメージに影響をあたえてしまうかもしれません。
以下のような基本的マナーを守りながら、美味しい食事を楽しみましょう。
- テーブルの上に肘をついたり、足を組んだまま食事をしない
- 食べ物を口に入れたまま会話をしない
- スープは音を立てて飲まない
- 食器の音をガチャガチャとさせない
- 自分のハンカチで口を拭かずナプキンを使用する
- パンはひと口ずつ手でちぎって食べる
- 食事の途中でナイフとフォークを置くときは「ハの字」に
- 食べ終わったら皿の右側にナイフとフォークを揃えて置く
このような基本的なことも、お酒がはいって気分が盛り上がってくると、意外と守らない方は多いものです。特に食べ物を口に入れたまま話す人…。あなたは大丈夫ですか。
結婚式でのテーブルマナーQ&A
結婚式でのテーブルマナーについて、気になる疑問を解決します。
フィッシュスプーンを使った魚料理の食べ方
フランス料理などで魚料理が提供される場合、フィッシュスプーンがセッティングされていることがあります。
フィッシュスプーンとは、ナイフとスプーンが一緒になったようなカトラリーで、ソースが多い魚料理には便利なものです。
魚料理の食べ方の手順
フィッシュスプーンは、ナイフのように魚の身を切り分け、スプーンのようにソースをすくって食べる事ができます。
- 左手に持ったフォークで魚の身を押さえながら、フィッシュスプーンで切り分ける
- フィッシュスプーンに切り分けた魚とソースをのせて食べる
フィッシュスプーンの片手持ちはNG。必ず左手に持ったフォークと一緒に使いましょう。
フィッシュスプーンがない場合は、切り分けた魚にナイフを使ってソースをつけ食べましょう。
テーブルマナーの真髄は相手に合わせて楽しむ
テーブルマナーの真髄は、相手に合わせて楽しく食べることです。特に披露宴においては、テーブルが一緒になった方たちと、新郎新婦を祝福しながら食事を楽しむ。細かいことにこだわるよりも、和やかな雰囲気で食事をするのが一番大切なのです。
同じ席の方々や、他に招待された方々を不快な気持ちにさせることなく、会場全体で新郎新婦をお祝いしましょう。