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結婚式のスピーチを依頼されたあなた。何を話そうかと内容ばかり気にしていませんか。

スピーチ本番の基本的なマナーを知らないと、せっかく話の内容が良くても印象の悪い残念なスピーチになってしまう恐れが…。

今回は、結婚式スピーチでの基本マナーを紹介。スピーチの流れと一緒に覚えておきましょう。

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スピーチの基本的な流れとマナー

結婚式スピーチは司会者に『あなた』が紹介される場面から始まります。

司会者から紹介されると、その瞬間から注目は『あなた』に。
スピーチはこの瞬間から始まっていると考え、しっかりと振る舞うことが重要です。

まずは基本的な結婚式スピーチの流れと、その際のマナーを紹介します。

司会者から紹介される

あなたのスピーチの順番となり、司会者から名前を紹介されたら、まず一呼吸をおいてゆっくりと立ち上がります。

一般的には、そのタイミングで会場の係が椅子を引く準備をしてくれています。
落ち着いて立ち上がりましょう。

同じテーブルの人に会釈を

立ち上がる際は、左右の人、同じテーブルの人に一礼(軽く会釈)をし、マイクのある場所へゆっくりと向かいます。

さらに丁寧な印象にする

同じテーブルの人への会釈のほか、

  • 新郎新婦それぞれのゲスト
  • もしくは会場全体

に向け一礼をおこなうと、より丁寧な印象になります。
体をしっかりと向けお辞儀をすると良いでしょう。

マイクまで移動する

マイクの場所まで、姿勢を正しゆっくりと進みましょう。小走りで向かったりすると、バタバタとした印象になってしまいます。落ち着いた印象が大切です。

一般的には会場の係がマイク前まで案内してくれますので、その誘導に従うようにします。

チャラチャラしない

途中に知り合いがいても、ピースをしたり大きな声を出すなど、照れ隠しでのチャラチャラした行動は恥ずかしいので止めましょう。

マイク前にて

スタンドマイクの場合、マイクの高さ等の調整は会場スタッフが基本的におこないます。調整を終えるまで姿勢を正して待っていましょう。

マイク調整は勝手にしない

係が位置を合わせたマイクを勝手に調整し直す行為、「あ~、あ~」と声を出したり、マイクをたたく行為は落ち着きなく見苦しいので避けます。

マイクの調整後に一礼を

係によるマイク調整が終わったら、一呼吸おいて新郎新婦、会場全体一礼をします。

マイクより一歩下がった位置で一礼をおこなうと、マイクに頭をぶつけるといった失敗はありません。

ハンドマイクの場合

ハンドマイクの場合は、マイクを下側に持って一礼し、その後、口先から10cm程度離したところに構えると良いでしょう。

スピーチ開始&スピーチ中

新郎新婦の方向を向き、スピーチを始めます。笑顔でスピーチを開始すると素敵な印象になります。

新郎新婦や両親、媒酌人夫妻が立っていたら、中心となる話題に入る前に着席を促します。

スピーチ中は、話しかける相手に体や視線を向けるといった工夫をしましょう。

スピーチ終了

スピーチが終了したら、マイクから一歩下がりゲスト、新郎新婦に一礼します。

カジュアルな雰囲気なら

カジュアルな雰囲気の結婚披露宴などであれば、席へ戻る途中で 新郎新婦のもとに立ち寄り、握手やハグ、肩をたたいての激励などをするのも良いでしょう。

席に戻る

席に戻って着席するまでスピーチは続いています。マイクへ向かう時と同様に、ゆっくりと姿勢を正して歩きましょう。

着席する前にも会場全体に一礼し、静かに座りましょう。着席直後のあなたを見ている方がいるかもしれません。緊張から開放されたからといって、すぐにダラ~っとしないよう注意しましょう。

席へ戻る様子も見られている

酔った友人に声を掛けられても、大げさな振る舞いや大きな声を出したりせず、ゆっくりと席に戻りましょう。

『素敵なスピーチだったね』と言われる

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  • 親友へ感謝の手紙を書きたいけど時間がない
  • 少しだけ笑いや感動をスピーチにプラスしたい
  • 失礼だと思われないかチェックしてほしい

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着席を促すタイミングと言葉

食事・歓談中におこなわれる来賓スピーチ(友人代表など)ではあまり見かけることはありませんが、主賓挨拶では新郎新婦や両親が立ち上がっていることがあります。

このような場合は、スピーチの中心となる話題の前に、着席を促す必要があります。

最近は着席のままが多い

従来は主賓挨拶の際は、新郎新婦や両親、媒酌人夫婦が起立している事が一般的でしたが、最近は着席のままであったり、会場スタッフがタイミングを見計らって座らせることが多くなっています。

着席を促すタイミング

新郎新婦や両親が起立している場合は、スピーチ出だしの挨拶の後のタイミング、つまり中心となる話題の前に着席を促します。

着席を促す言葉を伝えないと、新郎新婦および両親はずっと起立したまま、あなたのスピーチを聞くことになってしまいますので注意しましょう。

着席を促す言葉について

新郎新婦のみ起立している場合は、

「新郎新婦、どうぞご着席ください。」

新郎新婦と両親が起立している場合は、

「新郎新婦、どうぞご着席ください。ご両親もどうぞおかけください。」

が一般的です。

着席を促す言葉いろいろ

どうぞ、おかけください

どうぞ皆様、お気遣いなく、ご着席ください

どうぞ皆様、ご着席お願いいたします

皆様どうぞ、ご着席くださいますようお願いいたします

どうぞ皆様、ご着席なさってください

どうか新郎新婦のお二方、遠慮なくご着席ください

どうぞ、お座りください

どうぞ、お席におつきください

どうぞご着席になり、おくつろぎください

どうぞ、お楽になさってください

どうぞ、お楽になさってください
ご両親様、ご媒酌人ご夫妻も、どうぞお気遣いなく

冒頭の挨拶から着席を促す言葉までの文例

スピーチ前半の文例を以下に紹介しますので、着席を促す言葉とそのタイミングを確認しましょう。

舞台設定

主賓:小栗剛(おぐりごう)さん
新郎:菅田周平(すだしゅうへい)さん
新婦:広瀬架純(ひろせかすみ)さん

ただいまご紹介にあずかりました、小栗剛と申します。

菅田周平くん、そして架純さん、本日はご結婚おめでとうございます。
菅田家、広瀬家、ご両家の皆様にも、今日のこの日を心よりお祝い申し上げます。

また、このような盛大なご披露宴にお招きをいただき、誠にありがとうございます。
ご指名を賜りましたので、ひと言お祝いを述べさせていただきます。

新郎新婦、どうぞご着席ください。
ご両親もどうぞおかけください。

私どもの会社は、医療機器などの製造・販売をしておりまして...
(中心の話題へ続く)

『流石ですね』『上手ですね』と思われる

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  • 主賓・上司の挨拶として失礼がないかチェックしてほしい
  • クスっと笑える部分をプラスしたい
  • 忙しくてスピーチ原稿を作る時間がない

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お辞儀の仕方とタイミング

きちんとしたお辞儀は、とても品格があるように見えるもの。
頭を軽く下げただけのお辞儀は丁寧さを感じないものです。

結婚式スピーチでは、ゆっくりと丁寧なお辞儀を心がけましょう。

正しいお辞儀の仕方

必ずお辞儀をする人の方向に、しっかりと体を向けることが大切です。

  1. 腰からゆっくりと上半身を曲げる
  2. 1~2秒ほど倒したところでしっかりと止める
  3. ゆっくりと体を起こす

といった流れを意識すると良いでしょう。

背筋を伸ばして、腰から上体を30~45度程度傾けるお辞儀が丁寧で好印象にみえますよ。

お辞儀の種類

新郎新婦や親族へ向かっては、『30~45度程度』上体を傾ける丁寧なお辞儀を。
その他は『15度程度』のお辞儀で大丈夫です。

お辞儀は『背筋を伸ばしたまま腰から曲げること』がポイント。
頭だけが下がるようなお辞儀は避けましょう。

お辞儀のタイミング

スピーチの流れでも紹介しましたが、お辞儀のタイミングは、司会者に紹介されてからスピーチを終え席に戻るまでに数回あります。

  • 司会者に紹介され立ち上がったタイミングで一礼
  • マイク前にて一礼
  • スピーチ終了のタイミングで一礼
  • 着席する前にも一礼

お辞儀以外にも姿勢や身だしなみを

スピーチ中の姿勢がしっかりしていると、とても印象の良いスピーチとなります。

反対に、話す姿勢や身だしなみがだらしないと、話の内容が良かったとしても印象が悪くなってしまいます。

お辞儀以外にも、スピーチ中の姿勢や身だしなみといった部分にも注意しましょう。

印象の良い話し方

人前で話すことが上手な人は、目線や手の位置など話す際の仕草・態度がスマートです。

結婚式スピーチは話し方がとても大切。どんなに素敵な内容でも仕草・態度で印象が変わってしまいます。

姿勢

背筋を伸ばし胸を張って立ちましょう。体が前後左右に揺れる人は、落ち着きのない印象に見えてしまいます。

表情

明るい笑顔を心がけ仏頂面にならないよう注意します。会場の方々に語りかけるようなイメージを持つと良いでしょう。

目線

目線は遠くへ向けましょう。恥ずかしいからと下ばかり見ているのは印象が良くありません。会場内の人々をまんべんなく見回すように話すのがオススメです。

新郎新婦に語りかけるような場合は、新郎新婦側にしっかりと顔を向けます。

手の位置

スタンドマイクの場合

こぶしを軽く握り体の横に自然に下ろすか、体の前で軽く手を合わせると落ち着いた柔らかい印象に見えます。

ハンドマイクの場合

マイクは軽く握るようにし小指を立てないよう注意して持ちます。マイクを持っていない手は自然と下ろしておくと良いでしょう。

マイクとの距離

マイクと口の位置は10~15cmほど離します。ちょうど握りこぶし1つ分ぐらいです。

事前練習がオススメ

スピーチの原稿を読むだけでなく、鏡の前で姿勢のチェックといった事前練習をしておくと良いでしょう。

お友達や家族の前で練習することで、意外な癖が見つかったり自信がつくなどのメリットがあります。