結婚式の準備が忙しい新郎新婦のお二人。
『主賓の祝辞』や『乾杯の挨拶』、『友人代表スピーチ』の準備は進んでいますか。
ゲストへのお願いごとは難しいことも多く、いろいろお悩みなのでは。
「主賓挨拶を上司に頼みたいけど、いつ伝えれば良い?」
「乾杯の挨拶って誰に頼むの?」
「友人にスピーチをお願いしたいけど何て伝えれば良い?」
「メール・LINEで依頼する際の文例が知りたい」
などなど…。
ということで今回は、『結婚式スピーチの依頼マナー』について解説。
主賓の祝辞や乾杯の挨拶、友人代表スピーチの依頼マナーや依頼時のメッセージ文例などを紹介します。
目次
祝辞・挨拶を依頼する際の基本マナー
まずは祝辞や挨拶をお願いする際の『基本的なマナー』を紹介します。
依頼する時期&頼み方
スピーチの依頼は必ず『招待状の発送前』に『口頭』でおこないます。
招待状の発送は『結婚式の2ヵ月前』が一般的ですので、それより前には必ず伝えましょう。
事前連絡のタイミングで
主賓祝辞や乾杯挨拶、友人スピーチをお願いする時期は、『結婚報告』や『結婚式についての事前連絡』のタイミングが一般的です。
主賓や乾杯挨拶の依頼は、お願いする方のもとへ直接訪問し口頭で伝えるのがマナー。
遠方などで会うことが難しい場合は『電話』で伝えるのも良いでしょう。
友人の場合も『直接会って』もしくは『電話』でお願いするのが理想です。
メールやLINEは『スピーチを頼みたいけど大丈夫かな』といった確認まで。
正式な依頼は必ず口頭でおこないましょう。
付箋で伝えるのは失礼
受付係やスピーチ、余興などをお願いする方の招待状には『付箋』を同封します。
ただし、この付箋だけでスピーチを依頼するのは大変失礼です。
『付箋』はあくまでも事前に依頼したことの確認として使いましょう。
主賓祝辞・乾杯挨拶は要相談
主賓の祝辞や乾杯挨拶を誰に依頼するかを、新郎新婦二人だけで決めるのは避けます。
主賓・乾杯をおこなう人について、両家で何か決まりごとがあるかもしれません。
また上司の祝辞についても『勤務先の社内ルール』がある場合も。
主賓・乾杯挨拶については、必ず両親や職場の先輩などに相談することをオススメします。
事前に伝えること
スピーチをお願いする人には、以下のことを事前に伝えましょう。
- 会場の雰囲気やゲストの顔ぶれ
- 話のテーマやプロフィール
- 出番と持ち時間
会場の雰囲気やゲストの顔ぶれ
『結婚式のスタイル』や『会場の雰囲気』、『どんなゲストを招待しているか』といったことを事前に伝えておきましょう。
スピーチの内容を考える際の参考になるはずです。
話のテーマやプロフィール
スピーチをお願いする友人に、ある程度のテーマをリクエストするのもオススメです。
初めてスピーチをする方にとっては、話の内容をまとめやすくなります。
主賓スピーチをお願いした上司などには、新郎新婦のプロフィールを伝えると良いでしょう。
とくに普段あまり接点のない上司の方には、
新郎新婦のプロフィール
- 新郎新婦の名前
- 新郎新婦の生年月日
- 簡単な『なれそめ』
- 勤務年数
といった、ある程度のプロフィールを伝えると喜ばれます。
出番と持ち時間
スピーチの出番をあらかじめ伝えておくことも大切です。
出番を知らないと『いつ呼ばれるか』という不安から、楽しいはずの披露宴がつらいものに…。
また持ち時間も伝えておきましょう。
特に主賓の方は話が長くなりがちなので、必ず伝えておいた方が良いです。
結婚式前日に挨拶を
結婚式の前日に「明日は宜しくお願いします」と、電話やメールで挨拶をすると丁寧です。
重要な役目を引き受けてくださった方への『感謝の気持ち』を忘れずに。
主賓スピーチ・祝辞の依頼
主賓の祝辞・挨拶は、新郎新婦側それぞれ1名ずつ依頼するのが一般的です。
『主賓』とは招待するゲストの中で『最も格が高いゲスト』のこと。
- 新郎新婦の職場の上司
- 学生時代の恩師
などから選ばれることが多いですが、親族中心の結婚式などでは『叔父(伯父)』に主賓を依頼することもあります。
誰に依頼する?
主賓は社会的地位が高い人であると同時に、『あなたのことをよく知る人』にお願いすることがオススメ。
- 日ごろ職場でお世話になっている『上司』
- あなたの学生時代をよく知る『恩師』
といった方であれば、祝辞や挨拶時のエピソードにも困ることはないでしょう。
依頼時の文例
上司や恩師への『主賓スピーチ・祝辞のお願い』は直接訪問し口頭で伝えます。
私ごとで恐縮ですが、この度結婚することになりました。
ぜひ○○部長にもご出席いただきたいのですが、○月○日のご都合はいかがでしょうか。
当日は主賓としてご列席いただきたいと思っております。どうぞ宜しくお願いいたします。
また大変恐縮なお願いなのですが、披露宴にて主賓としてご挨拶を頂戴できればありがたいのですが宜しいでしょうか。
口頭での依頼の際は、文例のように以下の内容を必ず伝えましょう。
- 結婚の報告
- 結婚式への招待
- 主賓としての出席の依頼
- 主賓スピーチの依頼
もちろん『あなたの言葉』で大丈夫ですよ。
招待状での付箋の文例
祝辞を引き受けてもらえた場合は、あらためて招待状の中に付箋やお願いの手紙を同封します。
付箋・手紙の文例
誠に恐れ入りますが
当日披露宴でのご祝辞を賜りたく存じます
何卒よろしくお願い申し上げます
乾杯挨拶の頼み方
これまでの結婚式では、
- 主賓挨拶を新郎新婦側から1人ずつ
- 乾杯挨拶は新郎側から1人
という考えが一般的でした。
最近は、
- 『新郎側の主賓』が主賓挨拶
- 『新婦側の主賓』が乾杯挨拶
をおこなうというケースも増えています。
誰に依頼する?
乾杯の挨拶も上司や恩師、親族など目上の方に依頼します。
依頼時の文例
主賓スピーチ同様、乾杯の発声をお願いする方へも、直接訪問し口頭で伝えることが重要です。
私ごとで恐縮ですが、この度結婚することになりました。
ぜひ○○部長にもご出席いただきたいのですが、○月○日のご都合はいかがでしょうか。
また大変恐縮なお願いなのですが、披露宴当日に乾杯のご発声を頂戴したいのですが、宜しいでしょうか。
口頭での依頼の際は、文例のように以下の内容を必ず伝えましょう。
- 結婚の報告
- 結婚式への招待
- 乾杯挨拶の依頼
もちろん『あなたの言葉』で大丈夫ですよ。
招待状での付箋の文例
乾杯挨拶を引き受けてもらえた場合は、あらためて招待状の中に付箋やお願いの手紙を同封します。
付箋・手紙の文例
誠に恐れ入りますが
当日は乾杯のご発声を賜りたく
よろしくお願い申し上げます
友人スピーチの頼み方
友人スピーチは新郎新婦それぞれの側から1,2人ずつ選ぶのが一般的です。
誰に依頼する?
会社の同僚、学生時代の友人など立場の異なる人を選ぶと良いでしょう。
そうすることで話す内容が重ならなくて済みます。
また『話が上手で面白い友人』にお願いしたり、『何人かのグループ』でお願いするのもオススメです。
依頼時の文例(メール・LINE)
友人の場合も『直接会って』もしくは『電話』でお願いするのが理想です。
ただし『スピーチを頼みたいけど大丈夫かな』といった確認は『メール』や『LINE』でも大丈夫。
返事をもらった後、正式な依頼は必ず口頭でおこないましょう。
メール・LINEでの文例
苦手なら断ってくれてもいいんだけど、友人代表のスピーチをお願いしたいんだけど大丈夫かな?
招待状での付箋の文例
友人代表スピーチを引き受けてもらえた場合は、あらためて招待状の中に付箋やお願いの手紙を同封します。
付箋・手紙の文例
誠に恐れ入りますが
当日披露宴でのご祝辞を賜りたく存じます
何卒よろしくお願い申し上げます
スピーチ・乾杯挨拶の依頼Q&A
依頼を断られたら?
もし断られた場合は、あまり無理にお願いするのもいけません。
どうしてもダメな場合は、他の人に頼むことも検討しましょう。
『主賓の祝辞』や『乾杯挨拶』は披露宴の流れにも影響することですので、ご両親やプランナーの方と相談することをオススメします。
お礼はどうするの?
『主賓スピーチ』や『乾杯挨拶』をお願いした方へのお礼(お車代)については、10,000円から30,000円程度の謝礼と交通費全額といった考え方が一般的です。
『友人スピーチ』をお願いした方へは、特に何もしなくてもマナー違反にはなりませんが、感謝の気持ちを伝えることが大切。
口頭でお礼のほか、3,000円から5,000円程度の謝礼や、新婚旅行のお土産を奮発したりすると良いでしょう。
→詳しく解説
『結婚式でのお車代!誰にいくら渡す&距離はどの程度から遠方?』
『結婚式のお礼!熨斗袋&ポチ袋の書き方・入れ方』
結婚式スピーチの依頼マナーのまとめ
ということで今回は、『結婚式スピーチの依頼マナー』について解説しました。
祝辞や乾杯の挨拶は簡単にできるものではありません。
快く引き受けていただけるよう、誠実な態度でお願いしましょう。
依頼するタイミングは、
- 結婚報告時
- 結婚式についての事前連絡時
が一般的です。
お願いする方のもとに直接訪問するか口頭で伝えるのがマナー。
招待状に『付箋』を付けるだけで依頼することは大変失礼ですので注意しましょう。