結婚式を挙げるカップルのお二人、遠方から来てくださるゲストの方はいらっしゃいますか。
遠方からお祝いに来てくれる友人や親族への、交通費や宿泊費といった『お車代』って不明点が多いですよね。
「お車代っていくら渡せばよいの?」
「遠方ってどのくらいの距離のこと?」
「お車代なしってダメなの?」
などなど。
ということで今回は、『結婚式でのお車代』について解説。
『お車代』の相場や渡し方などについてまとめて紹介します。
目次
お車代って何?
そもそも『お車代』ってなんでしょう。
お車代には2つの意味があります。
お車代とは
- 遠方から来てくれたゲストへの『交通費や宿泊費』
- 主賓や乾杯挨拶をお願いした方への『お礼の名目』
『お車代』という名前から交通費をイメージする方が多いかと思いますが、主賓や乾杯挨拶をお願いした方へのお礼も、『お車代』という名目で渡すのが一般的です。
交通費としてのお車代について
まずは遠方からのゲストへの『お車代』について紹介します。
遠方ってどのくらいの距離?
基本的に遠方から来ていただいた招待客へは、『お車代』として交通費を渡すのがマナーです。
でもこんな疑問はありませんか…。
「どこからが遠方のゲストなの?」
簡単に『遠方』なんて言うけど、どのくらいの距離なのか気になりますよね。
お車代を渡す『遠方』の3つの目安
実はお車代を渡す『距離』に決まりはありません。
絶対に守らなければいけない決まりではありませんが、以下の3つのどれかに該当する場合は、『遠方からのゲスト』としてお車代を渡すのが一般的です。
遠方からのゲストとは
- 交通費が往復で1万円以上かかる
- 新幹線・飛行機を使わないと出席できない
- 日帰りが難しく宿泊が必要
交通費が往復で1万円以上かかる
高額な交通費を払ってまでお祝いに来てくれるゲストへのお礼の気持ちとして、往復で1万円以上の交通費が掛かるゲストに『お車代』を渡すという考え方。
電車賃や高速道路代など、金額を目安にするパターンです。
新幹線・飛行機を使わないと出席できない
例えば東京でおこなう結婚式に、遠く札幌や福岡から飛行機で、また大阪や仙台から新幹線で出席するゲストに『お車代』を渡すという考え方。
在来線以外を使わないといけないなど、移動手段を目安にするパターンです。
日帰りが難しく宿泊が必要
午前中の結婚式で前日から会場近くに宿泊しないと間に合わない、結婚式が終った後に帰宅する交通手段がなく、どうしても宿泊が必要といったゲストに『お車代』を渡すという考え方。
前乗りが必要、終電に間に合わないなど、宿泊の有無を目安にするパターンです。
交通費としてのお車代の相場
遠方からのゲストへは、どのくらいの金額を『お車代』として渡すのが良いのでしょうか。
全額負担が理想
理想は交通費・宿泊費の『全額負担』です。
しかし結婚式は何かとお金がかかるもの。
お車代に関しては『半額程度の負担』でもマナー違反にはなりません。
「交通費を出すから」と伝えると、全額出してもらえるとゲスト側も期待してしまいますよね。
半額負担を検討しているのであれば「交通費は半分程度しか出せないけど」と事前に伝えた方が、ゲスト側にとってはありがたいものです。
お車代なしは失礼?
基本的には遠方からのゲストには『お車代』を渡すのがマナーです。
しかし以下のような場合は、『お車代』を出さないこともあります。
お車代なしのケース
- お互い出さないとルールを決めている
- ゲスト側から「いらない」と言われた
- 予算不足で負担できない
お互い出さないとルールを決めている
仲の良い友人グループや親族間などでは、お互いの結婚式に呼び合うから『お車代』は遠慮しようとルールを決めていることも。
そのような場合は『お車代なし』でも良いでしょう。
ゲスト側から「いらない」と言われた
仲の良い友人などは「交通費はいらないから」なんて言ってくれる場合もあります。
基本的には遠方からのゲストには『お車代』を出すのがマナーですが、ご厚意に感謝して渡さないことも。
『お車代』の件は甘えても、新婚旅行でのお土産を渡す、食事をごちそうするなど、相手へのお礼の気持ちは忘れないようにしましょう。
予算不足で負担できない
何回も言いますが遠方からのゲストには『お車代』を出すのがマナーです。
新郎新婦側の都合で負担できないのであれば、招待のタイミングで正直に交通費を負担できない旨を伝え、出席を検討してもらいましょう。
伝え方としては、
「交通費や宿泊費は出せないけど大丈夫かな」
など、正直に話すのが良いでしょう。
親族にお車代は必要?
遠方からお祝いに来てくれた、友人への『お車代』はできる限り用意したいもの。
さて親族へのお車代は必要なのでしょうか。
親族間でのルールで
遠方から出席してくれた親族に、交通費等を渡すかどうかについて特に決まりはありません。
これからのおつきあいや感謝の気持ちを込めて、交通費や宿泊費を全額負担するのがオススメ。
ただし親族間でのルール、考えがあるかもしれません。
親族へのお車代については、ご両親と相談すると良いでしょう。
主賓などへのお車代について
上司など主賓として招待し祝辞をいただいた方や、乾杯の挨拶をお願いした方へは謝礼と交通費を『お車代』という名目で渡します。
交通費は新郎新婦側で
主賓や乾杯挨拶をお願いするゲストは、他の招待客とは違い『新郎新婦側からお願いして出席していただく方』になります。
ですので主賓や乾杯挨拶をお願いするゲストの交通費は、新郎新婦側が負担するのが基本的なマナーです。
主賓・乾杯挨拶へのお車代の相場
主賓や乾杯挨拶をお願いした方へのお車代については、10,000円から30,000円程度の謝礼と交通費全額といった考え方が一般的です。
その他にも、
- 自宅から会場までの往復のハイヤー料金の1.5倍から2倍
- いただいたお祝い金と同額
などといった目安があります。
ご両親と相談
主賓や乾杯挨拶を依頼する方への『お車代』については様々な考え方があります。
ご両親としっかりと相談すると良いでしょう。
いつ渡す?お車代の渡し方
『お車代』について紹介してきましたが、そのお車代はいつどこで渡すのでしょうか。
遠方からのゲストへのお車代の渡し方
渡し方には2つの方法があります。
新郎新婦側が事前に支払う
事前に電車や飛行機のチケットを新郎新婦側で準備し渡す方法です。
出席の連絡を受けた後、結婚式前までにゲストのもとへ届くよう手配すると良いでしょう。
結婚式当日に渡す
結婚式当日に交通費分の金額を、熨斗袋やポチ袋に入れて渡す方法です。
あらかじめ新郎新婦側で交通費を調査し、その全額もしくは半額分の現金を準備しておきます。
金額は1円単位まで準備する必要はありません。キリのいい金額で渡しましょう。
遠方からのゲストへの『お車代』は受付で渡すのが一般的です。
受付係の方に預け、ゲストが受付をおこなう際に渡してもらうと良いでしょう。
顔見知りのゲストにお車代を渡す場合は、開宴前などに家族や親族から渡す場合も。
親族へのお車代は家族から渡すのが一般的です。
主賓・乾杯挨拶を依頼した方への渡し方
主賓や乾杯挨拶をお願いしたゲストへの『お車代』は、披露宴が閉宴した後に家族や親族から直接渡すのがマナー。
丁寧にお礼を伝え出口までお見送りすることが大切です。
『お車代』は結びきりのご祝儀袋に入れます。水引は印刷されたものでも構いません。
画像:ご祝儀袋の書き方
表書きは『御車代』とし、名前は姓のみを記入します。
新郎側の主賓へは新郎の姓を、新婦側の主賓へは新婦の旧姓を書きましょう。
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結婚式でのお車代のまとめ
いかがでしたか。
遠方とはどのくらいの距離のことか、お車代の相場など、結婚式での『お車代』についてまとめて紹介しました。
遠くからお祝いに来てくれるゲストや、新郎新婦側から出席をお願いする主賓などへ『お車代』を渡すことはとても大切なマナーです。
感謝の気持ちを表すものですので、しっかりと準備しましょう。