最近は1.5次会とも呼ばれる会費制の結婚式が増えてきました。従来の結婚式ほど形式張らず、二次会ほどカジュアル過ぎないのが特徴です。
このような結婚式に招待された場合、会費の渡し方やご祝儀はどうするのかといったマナーが気になりますよね。
という事で今回は、会費制の結婚式でのご祝儀や会費の渡し方といったマナーを紹介します。
目次
会費制の結婚式とは
会費制の結婚式とは、受付でご祝儀をいただくといった一般的な結婚式とは異なり、決まった会費を集めて行なう結婚式のことです。
「格式張った結婚式にしたくない」、「アットホームな結婚式にしたい」という事で、最近人気の結婚式スタイルです。
ご祝儀は必要ない?
会費制ということで、指定された金額を受付で支払うのですが、会費以外にご祝儀は渡さなくても良いのでしょうか。
答えは「ご祝儀は不要」です。
会費制の結婚式では、参加すること自体がお祝いになります。なので、別途ご祝儀(お祝い金)は必要ありません。
会費制の結婚式には「ゲストに余計な負担をかけたくない」という意図があることが多いもの。主催者側の気持ちを考え、余計な気づかいをしない方がスマートです。
また、受付で会費とは別にご祝儀を渡すことは、周囲の方に嫌な感じを与えるので避けた方が良いでしょう。
会費の渡し方
一般的な結婚式では、受付にてご祝儀を渡す際の「渡し方」にもマナーがありますが、会費制の場合、会費の渡し方にもマナーはあるのでしょうか。
気になる会費の渡し方について、いくつかマナーを紹介します。
会費はご祝儀袋に入れる?
会費制の結婚式の場合、当日渡すお金をご祝儀袋に入れる必要はありません。お金はそのまま受付の方に渡します。
受付では、会費の額を確認する必要があるため、もしご祝儀袋に入った状態でお金を渡すと、受付の方が水引をはずして中身を確認するなど手間がかかります。
他に参加される方にも迷惑をかける場合がありますので、会費はそのまま渡しましょう。
気になる場合はポチ袋
お金をむき出しで渡すのはちょっと...という方は、お札を折らずに入れられる、大きめの簡単なポチ袋や白封筒に入れて渡すと良いでしょう。
その場合は、のり付けなどはせず、受付の方が直ぐに中身を確認できるようにします。
会費は新札でないとダメ?
せっかくのお祝い事ですので、できるだけ新札を準備した方が丁寧です。
ご祝儀のように必ず新札を準備する必要はありません。ただし、折り目がたくさん付いていたり、汚れているようなお札は避けるようにしましょう。
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渡すときに挨拶は必要?
特に決まりはありませんが、無言で渡すよりはひと言挨拶をして渡すのが良いでしょう。
受付の方に会費を渡す際には、「おめでとうございます。本日の会費です。よろしくお願いします」など、ひと言挨拶をすると丁寧です。
自分の結婚式ではご祝儀をもらった...
自分の結婚式は会費制ではなかったため、3万円のご祝儀をもらったけど、そのとき招待した友人の結婚式は会費制で1万5000円...。
このような場合、どのようにするのが良いのでしょうか。
会費のみでも失礼ではない
会費制の結婚式では、参加費(会費)自体がお祝い金という考えですので、会費のみでも失礼にはなりません。
あなた自身が気になるようでしたら、会費とは別にお祝いを渡すと良いでしょう。
例えば、自分の結婚式で3万円のご祝儀をいただき、友人の結婚式の会費が1万5000円だった場合は、
- 1万円のお祝い金またはプレゼントを別途渡す
- 1万円のお祝い金と5000円分の品物をプレゼントする
といった感じです。
別の日に渡しましょう
会費以外に何かお祝いをしたい場合は、挙式前もしくは挙式後に改めて送るようにします。
この際の、ご祝儀袋の書き方等については、一般的な結婚式と同じです。
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会費制の結婚式を欠席する場合
会費制の結婚式に招待されていたのに、残念ながら欠席する場合はどうすれば良いのでしょう。
お祝いの気持ちを
基本的に欠席の場合は、会費の支払いは必要はありません。ただし、お祝いの気持ちを伝えるためにも、会費の半額程度のお祝い品をプレゼントすると良いでしょう。
もし会費が1万円であれば5000円程度、1万5000円であれば1万円程度のお祝いの品を贈ります。
ご祝儀をもらっていた場合は
先に自分が結婚していて、その際にご祝儀をもらっていた場合は、いただいた額と会費の差額程度をご祝儀として贈ると良いでしょう。
ごく親しかったり、お祝いしたい気持ちが強い場合は、いただいた額と同額でも構いません。相手に対する「あなたの気持ち」を大切に考えましょう。
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親族でご祝儀を渡したい場合
会費制の結婚式に招待された親族(兄弟・いとこなど)の方の中には、会費以外にご祝儀を渡したいという方も多いのでは。
会費制の結婚式の受付では、会費のみ扱うのが一般的です。ご祝儀を別途渡したいといった場合は、挙式前に新郎新婦に渡すと良いでしょう。
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久しぶり&初めて結婚式に招待された皆さん。
失礼&笑われないよう『結婚式での基本マナー』を覚えておきましょう。