結婚式・披露宴では、ウェディングプランナーや会場担当者といった多くのスタッフの方にお世話になります。
ご両親や親族の方が留袖を着る場合は、留袖着付け担当の方にもお手伝いしていただくことでしょう。
他にもヘアメイクや介添人、司会者、カメラマン、タクシーや送迎バスの運転手などなど。
そんなスタッフの方々に渡すのが『心付け』。
『心付け』については、いろいろとお悩みの方も多いようです。
「心付けなんて不要では?そもそも渡す必要があるの?」
「心付けを渡す場合の金額相場が知りたい」
「心付けは誰から渡すの?渡すタイミングは?」
など気になっているのでは。
ということで今回は、『結婚式での心付け』について解説。
心付けの意味やスタッフ別の金額相場、渡すタイミングなどについて、まとめて紹介します。
目次
心付けとは
『心付け』とは、結婚式でお世話になるスタッフの方々に渡す『気持ち』のこと。
結婚式では、ウェディングプランナーや会場スタッフ、着付け・ヘアメイク担当者など、とてもたくさんの方にお世話になります。
後半で詳しく解説しますが、『心付け』は結婚式が始まる前に渡すのが基本。
『心付け』には、結婚式当日にお手伝いをしていただくスタッフの方々へ、「本日は宜しくお願いします」といった気持ちを伝える意味があります。
幸せのおすそ分けの意味も
『心付け』には、結婚式に携わる方々へ『幸せをおすそ分けする』という意味もあります。
基本は現金、菓子折りでも可
『心付け』は現金で渡すのが一般的ですが、最近は『菓子折り』を渡す方も増えています。
自分の出身地と異なる場所で結婚式を挙げる方は、地元の名産品を渡すのも良いでしょう。
後日改めて新婚旅行のお土産を渡す方もいらっしゃいます。
お菓子などを渡す場合は、
- 賞味期限が長い
- 個別に包装されている
といったものがオススメです。
心付けは必要?不要?
『心付け』は、必ずしも渡す必要はありません。
とはいえ、お世話になるスタッフの方々に、「感謝とお礼の気持ちを伝えたい」と思うカップルやご両親も多いはず。
心付けは必要なのでしょうか、不要なのでしょうか。
会場側の方針・サービス料の有無を確認する
最近は『心付け』を渡さないことの方が多いようです。
心付けを渡さない理由としては、
- 結婚式場側が「心付けは受け取らない」という方針のため
- 結婚式の費用に『サービス料』として含まれているため
といったことが挙げられます。
私自身の結婚式ではプランナーから説明が
私自身の結婚式では、事前の打ち合わせ時に、
「当ホテルでは、スタッフへの『お礼』や『心付け』につきましては辞退させていただいております」
といった説明がありました。
『心付け』に関する会場側の方針については、プランナーさんから説明があることが一般的です。
もし説明がなかった場合は、プランナーさんに確認することをオススメします。
「心付けはいつお渡しすれば良いですか?」
と質問すれば、その回答の内容で『心付け』が必要か不要かがわかると思いますよ。
両家の考えを確認する
会場側から「心付けは不要です」と方針を伝えられた場合でも、
「感謝の気持ちを伝えなくて本当に良いの?」
と、気にする方も多いのではないでしょうか。
『心付け』をどうするかは、両家で事前に話し合うことが大切です。
両家で話し合った結果、『心付けは不要』ということであれば渡す必要はありません。
「渡さないのは失礼だから必要」ということであれば、心付けを渡しても大丈夫です。
私自身の結婚式では
ちなみに私自身の結婚式では、両家で話し合い、
- 会場側の方針に従って基本的には渡さない
- 何か迷惑を掛けた場合は渡す
と、決めていました。
無理やり渡すのはマナー違反
両家で話し合った結果、『心付けを渡す』ということになった場合でも、無理やり渡すのはNGです。
会場側が「心付けを受け取らない」という方針の場合、『心付け』は断られることがほとんど。
再度すすめてみても断られたという場合は、無理強いはせず引き下がるのがマナーです。
私は一部スタッフに『心付け』を渡しました
私自身の結婚式では、一部のスタッフの方(送迎バスの運転手)に『心付け』を渡しました。
先ほども紹介したとおり、プランナーさんから「心付けは不要」と聞いていたうえで…。
渡した理由は迷惑を掛けたから
『心付け』は送迎バスの運転手さんに渡しました。
渡した理由は、結婚式当日に急きょルートを変更してもらうなど『特別な配慮』をしていただいたため。
プランナーさんは「大丈夫ですよ」ということでしたが、「ご迷惑をお掛けしたので」と伝えたところ受け取っていただけました。
『心付け』は『気持ち』
『心付け』を渡すかどうかは、基本的に『会場の方針』『両家の話し合い』をふまえて決めると良いでしょう。
冒頭でも紹介しましたが、『心付け』は結婚式でお世話になるスタッフへの『気持ち』です。
会場側が『心付け』を受け取らない方針だったとしても、結婚式当日に特別な配慮をしていただいた場合は、『心付け』を渡しても問題ありません。
ただし無理やり渡すのはマナー違反。
どうしても受け取ってもらえない場合は、心付けを渡すことは諦め引き下がることが大切です。
誰にいくら渡す?心付けの金額相場
『心付け』について、「誰にいくら渡すの?」といった『金額の相場』が気になっている方も多いのでは。
つづいては、結婚式でお世話になるスタッフ別に、『心付け』の目安金額を紹介します。
スタッフ別『心付け』の金額相場
プランナー | 5,000円~1万円 |
---|---|
介添人 | 3,000円~5,000円 |
会場スタッフ | 5,000円~1万円(会場責任者・キャプテン) 2,000円~3,000円(接客スタッフなど) |
美容師(ヘアメイク担当) | 5,000~1万円(美容師・ヘアメイク責任者) 2,000円~3,000円(ヘアメイクスタッフ) |
着付け担当者 | 5,000~1万円(着付け責任者) 2,000円~3,000円(着付けスタッフ) |
留袖着付け担当者 ※親・親族の着付け |
5,000~1万円(着付け責任者) 2,000円~3,000円(着付けスタッフ) |
司会者 | 5,000円~1万円 |
カメラマン | 5,000円~1万円 |
タクシー・ハイヤー、 送迎バス運転手 |
2,000円~5,000円 |
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心付けの渡し方
もしスタッフの方々に『心付け』を渡すとなった場合、『誰が』『いつ』渡せば良いのでしょう。
つづいては、『心付けの渡し方』について紹介します。
『心付け』は誰が渡す?渡すタイミングは?
結婚式の心付けを『誰が渡す』ということについて、明確な決まりはありません。
もちろん新郎新婦から渡しても大丈夫。
ただし結婚式当日の忙しい新郎新婦に代わり、『親』が渡すというのが一般的です。
両家で相談を
「心付けを渡すのは親の務め」という考えのご両親もいらっしゃいます。
『心付けを誰が渡すのか』については、事前に両家で相談し決めておくことをオススメします。
心付けを渡す3つのタイミング
渡すタイミングについては、いつでも大丈夫というわけではありません。
『心付け』は以下のタイミングで渡します。
- 会場到着時
- 最初に会った際(ヘアメイク・着付け時など)
- 結婚式・披露宴の後(後日改めてなど)
基本的には、会場到着時や最初に会った際など『結婚式・披露宴の前』に渡します。
渡しそびれた場合などでは、結婚式・披露宴の後に渡すこともあります。
スタッフ | 誰が渡すか | 渡すタイミング |
---|---|---|
プランナー | 新郎新婦・親 ※最近は新郎新婦からが多い |
結婚式・披露宴前、 結婚式後や後日改めてでもOK |
介添人 | 新郎新婦・親 ※基本的には新郎新婦が渡す ※渡しそびれた際は親が渡す |
結婚式当日、最初に会った際 |
会場スタッフ (会場責任者・接客スタッフなど) |
新郎新婦・親 ※基本的には親が渡す |
結婚式・披露宴前、 結婚式後や後日改めてでもOK |
美容師(ヘアメイク担当) | 新郎新婦・親 ※基本的には新郎新婦が渡す ※渡しそびれた際は親が渡す |
結婚式当日、最初に会った際 |
着付け担当者 | 新郎新婦・親 ※基本的には新郎新婦が渡す ※渡しそびれた際は親が渡す |
結婚式当日、最初に会った際 |
留袖着付け担当者 ※親・親族の着付け |
親 | 結婚式当日、最初に会った際 |
司会者 | 新郎新婦・親 ※基本的には親が渡す |
結婚式当日、最初に会った際 |
カメラマン | 新郎新婦・親 ※基本的には親が渡す |
結婚式当日、最初に会った際 |
タクシー・ハイヤー、送迎バス運転手 | 親 | 結婚式当日、最初に会った際 |
後日のお礼も増えている
打ち合わせなどで顔をあわせることが多い『ウェディングプランナー』や『会場スタッフ』。
いろいろとお世話になったため「ぜひお礼をしたい」と考える方も多いのでは。
最近は、後日改めて『お礼』をするカップルも増えています。
感謝の気持ちを綴った『お礼状』を送ったり、新婚旅行のお土産を渡すと良いでしょう。
どちらの親が渡す?
新郎新婦が個々にお世話になったスタッフへは、お世話になった側の親から渡し、新郎新婦二人でお世話になったスタッフへは、両家で折半し代表者(どちらかの親)から渡すのが一般的です。
両家での費用の分担などについては、事前に両家で話し合って決めておくと良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
今回は『結婚式の心付け』について解説しました。
心付けは『気持ち』を伝えるものです。
最近は、「心付けは受け取らない」という方針の会場が増えています。
心付けをどうするかは、両家でしっかりと相談し決めることが大切。
必要か不要か、費用の分担をどうするか、渡す場合は『誰が渡すか』など、しっかりと決めておきましょう。
心付けを渡す際の『のし袋』や『ポチ袋』の選び方、書き方、お金の入れ方については、以下の記事を参考にしてください。